活躍中の受講生:【きむら あきこさん】もともと算数が苦手でした
プロフィール
きむら あきこ さん
一般社団法人 日本 nanodots 協会 シニアインストラクター
幼児さんすうインストラクター
ナノドッツ公式サイト:nanodots
受講講座 | インストラクター養成講座 |
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幼児さんすうインストラクター資格取得をしようと思ったきっかけはなんですか?
ナノドッツという数学パズルを使う仕事をしています。
その仕事の中で、算数の知識をしっかり伝えたいと思いながらも、自分の知識不足を感じていました。
資格を取ったきっかけは、子どもが通う幼稚園で算数のワークショップを頼まれたことでした。
「幼児 さんすう」で検索をして、この資格を見つけました。
受講して、自分が子どもだった頃から算数に対する苦手意識の理由が分かりました。
現在は、そんな自身の体験も生かして、さんすう工作や文章題ワークショップを開催しています。
どうして幼児期にさんすうを学ぶことが必要なのですか?
算数は、「文字の情報」とだけとらえている方が多いと感じています。
私の母が教えてくれた通り「算数は、身の回りにあるもの」です。だからこそ、幼児期の「勉強と受け取らない自由さ」に大きな可能性があると思います。
小学校の算数ボランティアで子どもたちに算数を教えていると、不器用なお子さんや集中力の低いお子さんが多いことに気が付きました。
文字のズレなどがミスとなったり、言葉からイメージを膨らませることができず、算数への苦手意識となる子が多いと感じています。
小学校高学年以降に苦手意識を持たないために、幼児期のさんすうが必要だと強く思っています。
保護者の方に伝えたいことはありますか?
さんすう工作で4か月くらい伴走した親子さん。保護者の方から「え、それも算数なのですか?」と言われました。
算数にいい環境を与えるには、新しいことを与える必要があると思い込んでいる方がいます。
そういったときは、「子ども自身の現在」を見ることをお伝えすると納得していただけることが多いです。
親は常に伴走者であること。私は、お子さん・保護者さん両方のお話をしっかり聞くように気を付けています。
お子さんには、スモールステップを踏めるよう指導することが大切です。
その場で気分が乗らなかったり、正解を出せない時も、それでOKと受け止める。こうして慌てずに進めていくことがとても大切だと感じています。
幼児さんすうの先生を目指す方へ
私は元々、理系学部・理系職出身ではありますが、小4から算数につまずいたことから、幼児さんすうと出会う前まで算数を教える仕事とは無縁の日々でした。
幼児さんすうを学んだ後は、幼児~小学生・保護者さま向けの算数ワークショップや イベント開催、幼稚園・小学校・オンラインで算数学習のボランティア業務等、お仕事の幅を大きく広げることができています。
幼児教育や数学を専門としている方たちと一緒に、さまざまなワークやディスカッションに取り組んだことは、とても貴重な経験でした。
「まずは数字の読み書き」「とにかく計算」というイメージがまだまだ強い算数を、『日常』・『自分』・『未来』と結び付けるためには、「体験」「体感」が欠かせません。
学校での学びだけでなく、ご家庭でも出来る取り組みを広げるためにも、幼児さんすうは重要な軸となると確信しています。
教員免許の有無や、算数の得意不得意にかかわらず、乳幼児~小学生といった 子供たちと接点がある方は、ぜひ楽しく取り組んで実践していただきたいです!
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